EURO |
OLD SCHOOL LOVIN' ('07) |
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Prod. & Arr. DANIEL FRIDELL
Feat. DANIEL FRIDELL, THOMAS RISELLE, *Nice AOR !! |
現在の活動拠点がデンマークという事で、当店では一応ユーロ系に分類はしたものの、 アルが生まれ育ったのはL.A.で母親はゴスペル・シンガー。 だからサウンドはウェスト・コーストAORでもあり、ブラコンでもあり、 根底に流れるフィロソフィーはCCM寄りであったりもする。 まあ、実際はカテゴライズなんてどうでもいい、要は中身の素晴らしさに尽きる。 デンマーク人の女性との結婚をきっかけに移住したことで、彼自身の本格的な音楽活動のベース は北欧圏に移るが、96年に初めて製作したソロ・リーダー作『SOULHARMONIC』 は諸般の事情により完全にお蔵入り。(銀盤化する意思はないそうで、 未発表となった事情は話してもらえず。) その後、更に11年を経て、彼曰く実質的な1stアルバム として正式に陽の目を見ることになったのが本作『OLD SCHOOL LOVIN'』なのだが、 今まで何処で何をしていたのかと言いたくなるほどのカッコいいアルバム。 北欧でヴォーカリスト兼トロンボーン奏者というと、元マイケル・ラフ・バンド のニルス・ラングレンを思い出すが、アルのサウンドは北欧的というよりも極めてL.A.的。 70年代のビル・ウィザーズやマーヴィン・ゲイ、アル・グリーンなどに大きくインスパイア されたオーガニックな心地よいソウル・フレイヴァーに満ち溢れた快作に仕上がっている。 個人的なキラー・トラックは<TAKE THIS LOVE OF MINE>や<QUEEN OF MY SOUL> などのメロウネスなバラード。派手さはないが、体の中にすっと自然に入り込んでくる様な 心地よいグルーブがたまらない。 その他、タイトル・チューンの<OLD SCHOOL LOVING>、彼自身のトロンボーン をフィーチュアした<NEW YORK FEELING>、<DREAM A LITTLE DREAM> など、個人的にAWBも想起させてくれる ジャジィーでブルー・アイド・ソウルなナンバーに大満足。 クールでアダルト、非常に上質な1枚。 (k1) ご興味ある方は、ご注文承ります。
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